三日月の街


沢山の工場に埋め尽くされている奇妙な鳥のような形をした星舟

 この空域で消費される諸々の物が、ここで材料から加工され、製品になって旅立っていくのだ

沢山の煙突から吐き出される煙はまるで錦の羽衣のように星の後を何十キロもたなびく

それが幻想的で美しいと、わざざわざ訪れる者も多い

 作家話